移転祝いのお返しにおすすめの贈り物とマナー

移転祝いのお返しマナー

移転祝いのお返しをする場合に気を付けなければいけないマナーが2つあります。ひとつは「現金や商品券は避ける事」です。確かに現金は便利ですが、日本では「目上から下のものに渡すもの。」という概念があるため、移転祝いのお返しでは避けたほうが良いでしょう。また商品券や金券をお返しにすると同じ理由で失礼にあたりますので、これらもNGになります。
2つ目は「移転祝いでいただいた物と同じ物は返さない事」です。せっかく送った物と同じような物が返ってきたらどう思うでしょうか?「必要ない物なのか」と不愉快に思われる人もいるかもしれません。移転祝いのお返しに限らず、何かのお返しにはいただいた物と同じ物は選ばない方が無難です。

移転祝いのお返しは必要?

一般的には移転祝いのお返しは必要ないとされています。「移転準備で忙しいだろうからお返しは不要。」と言ってくれる得意先の方もいるかも知れません。しかし、移転祝いを送ってくれた方への感謝の気持ち伝えたい場合や、今後とも差し障りなくお付き合いしたいお相手の場合はお返しするのがベターでしょう。あるいは、移転先の竣工式や、お披露目パーティーへの招待をもってお返しとする事もあるようです。その際には必ずお土産を用意するようにしてください。
得意先との付き合い方を考えた上でお返しを選ぶのが重要なポイントになります。また、お祝い返しをする・しないに関わらず、お礼状だけは贈るのが最低限のマナーになりますので、忘れずに贈るようにしましょう。

移転祝いのお返しの時期

移転祝いのお返しは、なるべく早く贈るのが礼儀とされています。お祝いをいただいてから1週間を目安に、遅くても1か月以内にはお返しが届くようにしましょう。また、お祝い返しが1週間以降になりそうな時は、先にお礼状だけでも贈るのがエチケットです。その場合には、文面にて品物が遅れる旨を詫び、且つ1ヶ月以内には必ず品物を贈るようにして下さい。
忘れてしまう心配があるのなら、移転祝いのお返しを事前に準備しておくのもおすすめです。基本的に移転祝いが届くのは移転前日から2週間の間なので、それまでにお礼状の用意、品物の選定をすませておきましょう。いつでもお返しを贈る準備ができていれば、移転時の多忙さに振り回されず贈り忘れる失礼もなくなりスマートです。

移転祝いのお返しの相場

移転祝いのお返しをする場合、一番気になるのはお返しの相場ですよね。一般的にお返しの相場は、いただいた品物の半額程度(半返し)の品物といわれています。逆にいただいた品物の値段以上の高額な物を贈ってしまうと礼儀として失礼にあたりますし、相手にも気を遣わせてしまうので注意が必要です。
移転祝いをいただいたものの、いくらの物かわからない。という方のために移転祝いでいただく品物の相場を調べてみました。
・取引先(胡蝶蘭やカタログギフトなど)…「得意先 3万~5万円」「お付き合い程度 1万~2万円」
・友人(商品券や縁起物)…「5千~1万円」
・親族(現金やカタログギフト)…「親兄弟 2万~3万円」「親戚 1万~2万円」
あくまで目安程度ですが参考にしてみて下さい。また簡単にインターネットのネットショップなどで相場を調べることもできるのでおすすめです。

移転祝いのお返しの包み方(のし・水引)

 移転祝いのお返しには熨斗(のし)をつけるのがマナーです。表書きは「内祝」または「御礼」とし、下部分の名入れは「会社名」または「会社名と代表者名」を書きます。水引は紅白蝶結びが基本です。蝶結びは結び目が何度でも結び直せることから、何度繰り返しても良いお祝い事に用いられますので、移転祝いのお返しには必ず蝶結びを使いましょう。逆に、結び切りの水引は一度だけであってほしい場合にのみ用いられるので絶対に避けましょう。
また、のし紙のかけ方は、のし紙を包装紙の外側にかける「外のし」が一般的です。しかし、宅配便で贈りたい場合や控えめに贈りたい時は、のし紙を包装紙の内側にかける「内のし」を使うケースもありますので、状況によって使い分けてみて下さい。

移転祝いのお返しにおすすめの贈り物

 お返しの品としては、昔は社名の入ったノベルティなどが一般的でしたが、昨今では相手に気の遣わせないものが人気となっています。ここでは移転祝いのお返しとしてよく贈られているおススメのものもご紹介します。
・お菓子の詰め合わせ…種類が豊富。
・タオルセット…実用的な物。いくつあっても困らない。
・カタログセット…相手に好きな物を選んでもらえる。価格帯が幅広い。
相手の好みにあわせて手軽に使えるものが喜ばれます。

 マナーでも少し触れましたが、逆に贈ってはいけないものもご紹介します。
・現金、商品券…現金をお返しに贈るのは失礼にあたります。
・いただいたものと同じ物…基本的に同じものは避けましょう。(例:お花を貰ったら、お花は×)
・ハンカチ…別れが連想されるためNGとされています。
・敷物、靴など…踏みつけるというイメージがあるので好ましくありません。

移転祝いのお返しのお礼状

お礼状は必ず必要になります。品物を贈らない場合でもお礼状だけは贈るようにして下さい。品物を贈る場合は、品物にお礼状を添えて贈ります。印字でも構いませんが手書きの方が、温かみがあり気持ちがストレートに伝わりやすいです。数が多くて書ききれない場合でも、文面は印刷にして宛名や自著は手書きをおススメします。
お礼状の書き方ですが。「お祝いへのお礼」「今後の決意や抱負」「日頃の感謝」「今後のお付き合いを願う一文」以上が含まれるように気にしながら書きましょう。また、お礼状は字の綺麗さや構成よりも「自分の言葉」を入れるのが重要です。一言二言でも自分の言葉で文面を綴ることで感謝の気持ちがより真っ直ぐ伝わりやすくなります。

移転祝いのお礼状例文

以下に移転祝いのお返しへのお礼状の例文がありますので参考にしてみて下さい。

『株式会社○○○○○○○○ 代表取締役社長 ○○○○○様

拝啓 梅雨の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 先日の弊社事務所移転にあたりまして、ご丁重なご祝詞とお祝いの品を頂戴いたしましたこと、厚く御礼申し上げます。
 これを機に、社員一同より一層の努力をしていく覚悟でおりますので、どうか今後とも倍旧のご支援を賜ります様お願い申し上げます。
 近日中に参上、お礼申し上げますが、まずは書中にてお礼申し上げます。  敬具
平成○年○月○日

    株式会社○○○○○○○○』

(出典:ありがとうポスト|「会社移転のお祝いに対するお礼状例文」より)
http://www.aripo.jp/blog/office-relocation/